【議員と大臣の違い】をわかりやすく解説!スッキリ理解できる政治の仕組み
	はじめに:議員と大臣、どっちがえらいの?
ニュースやSNSで「○○大臣が発言」「国会議員が質問」といった言葉をよく見かけますよね。
でも、「議員」と「大臣」はどう違うのでしょうか?どっちがえらいの?という疑問を持つ人も多いはずです。
この記事では、「議員」と「大臣」の違いをやさしく説明します。
これを読めば、ニュースを見るときに「この人は何をしているのか」がハッキリわかりますよ。
議員とは?国民の代表として国会で働く人
議員の基本的な役割とは?
「議員(ぎいん)」は、国民の代表として国会に出てくる人のことです。
国会とは、日本の政治の中心であり、国のルール(法律)を作る場所です。
議員の主な仕事は、次の3つです。
- 新しい法律を作る
 - 古い法律を直す
 - 政府(=大臣たち)の仕事をチェックする
 
つまり、議員は「立法(りっぽう)」=ルールを作る仕事をしている人たちです。
私たち国民が安心して暮らせるように、社会のルールを考え、話し合い、決めていくのです。
衆議院議員と参議院議員の違い
日本の国会は、「衆議院(しゅうぎいん)」と「参議院(さんぎいん)」の2つに分かれています。
この2つにいる議員を、それぞれ衆議院議員、参議院議員と呼びます。
| 種類 | 任期(つとめる年数) | 人数 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|
| 衆議院議員 | 4年(ただし途中で解散あり) | 約465人 | より国民の声を反映。法律を早く決める力が強い。 | 
| 参議院議員 | 6年(3年ごとに半分入れ替え) | 約245人 | 法律をじっくり話し合う。落ち着いた議論が特徴。 | 
つまり、衆議院はスピード重視、参議院はじっくり型。
2つがバランスを取ることで、よりよい政治を目指しているのです。
大臣とは?国の仕事を実際に動かす人
大臣の立場と役割
「大臣(だいじん)」は、国のいろいろな仕事を担当して動かすリーダーです。
国の仕事はとても広く、教育・警察・お金・外交・防衛など、分野ごとに分かれています。
たとえば:
- 文部科学大臣:学校や教育を担当
 - 外務大臣:海外との関係を担当
 - 防衛大臣:日本の安全を守る
 
大臣は「行政府(ぎょうせいふ)」というグループに入っています。
「立法」がルールを作る仕事なら、「行政(ぎょうせい)」はそのルールを実際に動かす仕事です。
大臣はどうやって決まる?
大臣は、内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)が決めます。
つまり、「この人にこの仕事をお願いしよう」と総理大臣が任命(にんめい)するのです。
大臣の多くは、国会議員の中から選ばれます。
でも、例外として「専門家」が選ばれることもあります。
(例:お医者さんが厚生労働大臣になることもある。)
日本では、大臣=国会議員の中で選ばれたリーダーというのが一般的です。
議員と大臣の違いを表でわかりやすく比較!
| 比較項目 | 議員 | 大臣 | 
|---|---|---|
| 所属する場所 | 国会(立法府) | 内閣(行政府) | 
| 主な仕事 | 法律を作る・政府をチェックする | 政策を実行し、国を動かす | 
| 選ばれ方 | 国民の選挙で選ばれる | 総理大臣が任命する | 
| 人数 | 約700人以上 | 約20人ほど | 
| 代表的な人 | 衆議院議員・参議院議員 | 文部科学大臣・外務大臣など | 
この表を見ると、
- 議員は「法律を作る人」
 - 大臣は「法律を使って国を動かす人」
という役割の違いがはっきり分かりますね。 
議員と大臣の関係性とは?どっちがえらいの?
多くの大臣は「議員でもある」
実は、多くの大臣は国会議員でもあります。
つまり「議員」と「大臣」は、まったく別の職業ではなく、
議員の中から大臣が選ばれるという関係です。
たとえば、
衆議院議員のAさんが「外務大臣」に任命されたら、
Aさんは「議員」と「大臣」の両方の立場を持つことになります。
なぜ議員から大臣が選ばれるの?
国民の声を知っている議員が行政を動かした方が、
国民にとって分かりやすく公平な政治になるからです。
また、議員は選挙で選ばれているため、
「国民の代表として責任を持つ」立場にあります。
だからこそ、国の方針を決めるリーダー(大臣)にふさわしいと考えられているのです。
ニュースで見る議員と大臣の違いの例
大臣が登場するニュースの例
- 「文部科学大臣が教育改革を発表」
→ 教育の制度を動かす「行政の仕事」です。 - 「防衛大臣が自衛隊の活動を説明」
→ 国を守るための計画を実行する「行政の仕事」です。 
議員が登場するニュースの例
- 「議員が新しい法案を提出」
→ 国会で法律を作る「立法の仕事」です。 - 「野党議員が政府を追及」
→ 大臣の仕事が正しく行われているかをチェックしています。 
こうして比べると、議員は「ルールを作る」、大臣は「ルールを動かす」人だとわかりますね。
子どもでもわかる!議員と大臣のたとえ話
学校でたとえるとどうなる?
- 議員=学級会で話し合ってルールを決める人
 - 大臣=決まったルールを使って実際にクラスを動かす人
 
たとえば、
「学校でスマホを使っていい時間を決めよう」という話題が出たとします。
議員は「使う時間は放課後だけにしよう」とルールを作り、
大臣は「そのルールを学校全体に伝え、先生と協力して運用する」ような役割です。
議員と大臣の違いを知ると政治がわかりやすくなる
政治はむずかしいものと思われがちですが、
「議員」と「大臣」の違いを知るだけでニュースがぐっと理解しやすくなります。
- 議員が何かを「提案」していたら、それは法律づくりの話。
 - 大臣が「発表」していたら、それは行政の実行に関する話。
 
これを意識してニュースを見てみると、
「この人は今、国をどう動かしているのか」が自然とわかるようになります。
まとめ:議員と大臣の違いを一言で説明!
ここまでの内容をまとめると、こうなります。
- 議員は国民の代表として「法律を作る人」。
 - 大臣はその法律をもとに「国を動かす人」。
 - 多くの大臣は議員でもある。つまり「議員の中のリーダー」。
 
どちらも国を良くするために働いている大切な存在です。
「議員=考える人」「大臣=動かす人」と覚えると簡単ですね!
おわりに:政治はあなたの生活とつながっている
政治の話はむずかしく感じるかもしれませんが、
実は、学校・病院・道路・お金の使い方など、すべて政治が関わっています。
議員や大臣の仕事を知ることで、「自分たちの国をどうしたいか」を考えるきっかけになります。
次にニュースを見たときは、
「この人は議員として話しているのか、大臣として発表しているのか」
そんな視点で見てみましょう。
きっと、政治が今までよりもずっと身近に感じられるはずです。

