住民税の仕組みと計算方法をやさしく解説【会社員・フリーランス対応】
住民税の仕組みとは?初心者でもわかる基本ポイント
住民税は、住んでいる地域の行政サービスを支えるための大切な税金です。道路の整備、学校や図書館の運営、ゴミ収集など、暮らしに欠かせないサービスの多くは住民税によって支えられています。
住民税は「地域で暮らす人全員で負担する税金」
住民税は、所得がある人が地域に応じて支払う税金です。
所得税とは違い、国に納めるのではなく、市区町村と都道府県に納めることが大きな特徴です。
所得税との違いは?住民税が翌年にかかる理由
所得税は「その年に稼いだ金額」に対して同じ年に支払いますが、住民税は「前年の所得」をもとに税金が決まります。
たとえば2025年の住民税は、2024年の所得を基にして計算されます。これが、会社員が退職した次の年にも住民税がかかる理由です。
住民税の種類は2つだけ!均等割と所得割をやさしく解説
住民税は複雑に見えますが、実は「均等割」と「所得割」の2つだけで構成されています。
均等割とは?住んでいるだけで一定額払う税金
均等割は、一定額を誰もが負担する仕組みです。
金額は自治体ごとに少し違いますが、一般的には 5,000円前後です。
所得割とは?所得に応じて決まるメイン部分
所得割は、住民税の中でも大きな部分を占めています。
前年の所得から控除(税金を減らせる仕組み)を引いた「課税所得」に対して、一律10%が住民税の所得割になります。
自治体によって金額が違う理由
地方税は各自治体が独自に決められるため、均等割の金額が少し違ったり、災害防止などのために上乗せされるケースもあります。
住民税の計算方法を完全ステップで解説!初心者でもできる
「計算が難しそう…」と思うかもしれませんが、流れを覚えればとてもシンプルです。
ステップ1|課税所得を求める(所得−控除)
まずは前年の「所得」から「控除」を引き、課税所得を出します。
控除とは、生活の事情を考えて税金を軽くする仕組みで、基礎控除や扶養控除、社会保険料控除などがあります。
ステップ2|課税所得 × 10%で所得割を計算
住民税の所得割は全国で一律10%です。
例:課税所得が200万円の場合 → 200万円 × 10% = 20万円
ステップ3|均等割(約5,000円)を加える
所得割に均等割をプラスすることで、あなたの住民税が決まります。
会社員とフリーランスで計算方法は同じ?
基本的な計算方法は同じです。
ただし、会社員は会社が年末調整を行うため手続きが簡単ですが、フリーランスは確定申告で所得を申告する必要があります。
住民税はいくら?年収別のざっくり目安を紹介
住民税は人によって金額が大きく変わりますが、大まかな目安を知ることでイメージしやすくなります。
年収300万円の場合の住民税の目安
年収300万円の場合、控除を引いた課税所得はおよそ150万円前後になることが多く、
住民税は 約15万〜17万円 が目安です。
年収400〜600万円の場合の住民税の目安
- 年収400万円:住民税は約20万〜22万円
- 年収500万円:住民税は約25万〜28万円
- 年収600万円:住民税は約32万〜35万円
あくまで目安ですが、年収が上がるほど住民税も増えていきます。
「所得税が高い=住民税も高くなる」は本当?
住民税は一律10%と決まっているため、所得税ほど段階的には増えません。
ただし所得が増えると課税所得も増えるため、結果として住民税も上がります。
住民税の支払い方法|会社員と個人事業主で違うポイント
住民税の払い方は、大きく2種類あります。
会社員は給料からの天引き(特別徴収)が基本
会社が代わりに住民税を毎月給与から天引きする方法です。
自分で支払う必要がないので手間がありません。
フリーランスや副業の人は自分で支払う(普通徴収)
自宅に届く納付書で、自分で支払います。
4期分割や1年まとめて支払うなど、支払い方法を選べます。
キャッシュレス納付も利用できる!
最近は、PayPayやクレジットカード、口座振替など、スマホで簡単に支払えるケースも増えています。
住民税を安くする方法はある?知っておきたい節税ポイント
住民税は「10%と決まっているから安くできない」と思われがちですが、控除を活用することで節税ができます。
ふるさと納税で住民税が安くなる仕組み
ふるさと納税は、寄付した金額のうち2,000円を引いた額が翌年の住民税から差し引かれる制度です。
返礼品ももらえるので人気が高いです。
医療費控除や保険料控除も住民税に影響
医療費が多い年や保険料を払っている場合、その分控除を受けられ、住民税も少なくなります。
住民税が非課税になる条件とは?
所得が一定以下の場合、住民税がかからない「住民税非課税世帯」になります。
非課税世帯は、公共料金の割引や支援金の対象になることもあります。
住民税についてよくある疑問Q&A
初心者がつまずきやすいポイントをまとめました。
住民税通知書のどこを見ればいい?
「所得割」「均等割」「控除」の欄を見ると、どう計算されたかわかります。
転職・退職した年の住民税はどうなる?
住民税は前年の所得で決まるため、退職後もその年の住民税は支払います。
副業をすると住民税が上がるのは本当?
副業収入が増えると課税所得が増えるため住民税も上がります。
会社にバレる原因は、住民税の通知が会社に届くためです。
まとめ|住民税の仕組みと計算方法は簡単!理解すれば節税もできる
住民税は難しそうに感じますが、仕組みはシンプルです。
- 住民税は「均等割」と「所得割」でできている
- 計算の基本は「課税所得 × 10%」
- 支払い方法は会社員とフリーランスで違う
- 控除を使えば住民税を減らせる
- ふるさと納税は特に効果が大きい
住民税の仕組みを理解すると、不要な税金を減らし、賢く家計を守ることができます。

