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そもそも「右派」「左派」とは何?

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ニュースやSNSで「右派」「左派」という言葉を見かけることはよくあります。でも「なんとなく聞いたことはあるけど、実はよくわからない」という人も多いはずです。学校ではあまり細かく教えてくれませんし、大人でも説明できる人は少ないかもしれません。

そこで今回の記事では、「右派と左派の違い」をじっくり解説します。「政治はむずかしい」と感じている人でも大丈夫。たとえ政治にくわしくなくても、「右派と左派の考え方のちがい」さえ分かれば、ニュースや社会の話題がぐっと理解しやすくなります。

読み終わるころには、「どうして意見がわかれるのか」「自分はどちら寄りなのか」が分かり、政治のニュースが少しだけおもしろく感じられるようになるはずです。


右派と左派の基本イメージをつかもう

右派・左派の言葉の歴史

「右派」「左派」という言葉は、もともとフランス革命のときの議会で生まれました。当時、議会では「今の制度を守ろうとする人たち」が右側の席に、「国のしくみをもっと変えたほうがいいと言う人たち」が左側に座っていました。そこから、

  • 右側 → 右派(守る・保守)
  • 左側 → 左派(変える・革新)

という意味で広まりました。

今では世界中で使われている言葉ですが、当時の意味と現代の意味は少しちがいます。けれど根本にある考え方は今でも同じで、「国をどうしていくのが良いか」という考え方の方向をあらわす言葉になっています。

現代の「右派=保守」「左派=リベラル」

現代の政治では、よくこのように説明されます。

立場よく言われる呼び方主なイメージ
右派保守(ほしゅ)伝統や今ある制度を大切にする
左派リベラル新しい制度を取り入れ、社会を変えていくことを重視する

つまり、右派は「今ある良いものは守るべきだ」という考え、左派は「もっと良くするために変えるべきだ」という考え方です。

ただしこれはざっくりとした説明で、実際の政治はもっと細かく分かれています。このあと、その違いを分かりやすく見ていきましょう。


具体例でイメージをつかむ:右派と左派の違い

ここでは、3つのテーマで違いを見てみます。

経済政策のちがい

分野右派左派
経済「会社や市場の自由を大事にする」→税金を少なく・規制をゆるくする「国が社会を助けるべき」→税金を多めに取り、福祉を手厚くする

右派は「がんばった人が成功できる社会」を重視し、左派は「力の弱い人も安心して生きられる社会」が大切だと考えます。

社会・文化のちがい

分野右派左派
社会文化伝統・家族・国の歴史を大切にする多様性・個人の自由・平等を大切にする

右派は「昔から続いてきた価値観を守りたい」という考えが強く、左派は「時代に合わせて価値観も変えていくべき」という考えです。

外交・安全保障のちがい

分野右派左派
外交自国の力を大切にし、国を守ることを重視国どうしの協力や話し合いを重視する傾向

右派は「国を強くしないと守れない」と考え、左派は「戦わないために国際協力が大事」と考えます。


右派か左派かで割り切れない時代へ

SNS時代の意見はまざりやすい

昔は「右派と左派」はっきり分かれていることが多かったのですが、今はそうでもありません。「経済は右派だけど、社会問題は左派」という人もいますし、政党や政治家も考え方が一つにかたよっていないことがあります。

たとえば…

  • 「税金は少ないほうがいい」→右派より
  • 「LGBTの権利は守るべき」→左派より

このように、テーマごとに意見が変わることも普通です。

国によって「右派・左派」の意味が変わる

日本、アメリカ、ヨーロッパでは、右派・左派のイメージにも差があります。

  • アメリカの「右派」は、小さな政府+自由経済を好む
  • ヨーロッパの「左派」は、福祉国家を支えるため税金が高くてもOKと言う
  • 日本の場合は「保守=自民党」と思われがちだが、経済では必ずしも右派ではない

つまり、「右派=この政党」「左派=この考え」と単純に決めつけるのはむずかしい時代になっているのです。


自分の立ち位置を知るヒント

簡単チェック!あなたは右派?左派?

以下の質問に○×をつけてみましょう。

  1. 「税金は少ないほうがいい」→○なら右派より
  2. 「国がもっと福祉にお金を出すべきだ」→○なら左派より
  3. 「国を守るために軍事力は必要だ」→○なら右派より
  4. 「戦争を防ぐためには話し合いが大切」→○なら左派より
  5. 「昔からある伝統は大事にしたほうがいい」→○なら右派より
  6. 「多様な価値観を認め、社会を変えていくべきだ」→○なら左派より

○が右派に多ければ「保守寄り」、左派が多ければ「リベラル寄り」と言えます。どちらも同じくらいなら「中間(中道)」です。

大切なのは「どちらが良い/悪い」ではなく、「自分は何を大切にしたいか」だということです。


まとめ:右派と左派を知るとニュースが10倍おもしろくなる

右派と左派の違いを知ると、政治ニュースや社会の議論がとても分かりやすくなります。なぜ人によって意見がちがうのかも理解しやすくなり、「あの人はこういう考え方だからこう言っているのか」と気づけるようになります。

政治の話は「難しいもの」ではなく、「社会をどう良くするかを考える話」です。右派・左派の言葉を知ることは、その第一歩になります。

✅ 自分の意見を持ちやすくなる
✅ 他人の意見にイライラしにくくなる
✅ 世の中がどんな方向へ進んでいるのか読めるようになる

ぜひこれからニュースを見るときは、「この人は右派っぽい考え方かな?左派かな?」と考えてみてください。世界の見え方が変わります。

ABOUT ME
ぼくゆう
ぼくゆう
行政書士/大道芸人
1991年2月15日生まれ。練馬区議会議員選挙2023にて無所属新人の中で得票1位(1526票)を獲得するも落選。
行政書士事務所代表。ジャグリングギネス記録を樹立し、テーマパーク等のショーに出演もしている。
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